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【完結済み】ヤバい悪人が登場する小説家になろう作品【5選】

ヤバい悪人が登場する小説家になろう作品

youtu.be

どうもみなさん。あけましておめでとうございます。

年末年始ドタバタしていて遅れた新年のあいさつとなってしまいましたが、今年もマイペースに作品紹介とか続けていきますので、よろしくお願いします。

今回はヤバい悪人が登場する小説家になろう作品を5作品紹介している動画をyotuubeに投稿したので、そのお知らせです。

 

作品についての具体的な紹介は動画に詰め込んでいるので、ご覧いただけたらうれしいです。

紹介した5作

外道? 悪党? だからなに? 著:nama 様

作品ページ▶https://ncode.syosetu.com/n6254dv/

ペーパー商法を取り扱う商社で働く、社会人2年目の佐藤俊夫。
ある日、仕事帰りに寄ったゲームショップの入り口付近にあったワゴン。
そこに無造作に積まれていた、とあるゲームを購入し、プレイしてしまった事で異世界へと転移されてしまう。
当初は、機械の故障でゲームを終わらせる事ができないのではないか?と思い込んでいた。
元の世界へ戻ろうと足掻いていくうちに、やがてここが異世界だと気付く。
ラスボスとして設定された相手を倒せば戻れるのではないか?と思い、人を騙しながら力を蓄えていく。
良心を持たぬ男が、元の世界へ戻ろうと努力するクリミナルファンタジー
※序盤は主人公のクズさを強調する内容となります。四章までは長い伏線張りとなっています。

※上記あらすじは小説家になろう作品ページより引用、以下同様の引用を繰り返します。

お前が神を殺したいなら、とあなたは言った 著:ふじまや 様

作品ページ▶https://ncode.syosetu.com/n7775do/

「ナオキ、君に神を殺してほしいんだ」

 現代日本新興宗教の教祖として生計を立てていた神城ナオキは死んだ。そして彼はその罪ゆえに、無限の地獄へと送られることになった。
 だがなんの手違いか、はたまた陰謀か、彼は神々が実際に存在する異世界「エルマル」に送り込まれる。神とその神官たちが支配するこの世界において、神の加護も特殊な能力も持たぬまま、ただ「神を殺せ」という使命だけをその身に帯びて。

※追記

【おま神】についてより詳しく知りたいという方は下記の記事や解説がおすすめです。

 

 

 

外道猟兵ミケーラ・リンク 著:赤井"CRUX"錠之介 様

作品ページ▶https://ncode.syosetu.com/n2886eh/

 暴力と混沌が支配する街で両手両足を切断され、奴隷にされていたミケーラ。だが彼女は、顔に火傷を負いながらも脱走した。タフな中年女と狂った殺人鬼、そして奇妙なディレクターの力を借り外道どもに復讐していく……大変に残酷な話であり、差別的な言葉が飛び交います。そういった要素が苦手な人は注意してください。

殺人鬼は動機が知りたい 著:魚の涙 様

作品ページ▶https://ncode.syosetu.com/n7899cn/

殺人鬼は人を殺せなくなっていた。老若男女誰を見ても殺人衝動が湧き上がらなかった。
それはある男が自首してから死刑を執行されるまでの四年間ずっとだった。
殺人鬼はその男が殺人罪を騙った動機を知らなかった。
殺人鬼はその動機が知りたかった。

人を殺せなくなった殺人鬼は偽殺人鬼の人生をなぞる。
また人を殺せる様になる為に。

二度目の人生の生存戦略! ~平穏な暮らしを殺してでもうばいとる~ 著:第616特別情報大隊 様

作品ページ▶https://ncode.syosetu.com/n1850hc/

 アロイスは29歳の夏に死んだ。

 麻薬王として。

 だが、気づけば彼は10年前の夏に戻っていた。

 父親がドラッグ業界の大物であることを明かされ、そのパートナーとなることを強いられたその日に。そして、麻薬王への第一歩を踏み出す日に。

 もうドラッグに関わるのはごめんだが、周囲はそれを許さない。

 国家の思惑が、エゴが、富と権力への渇望が、アロイスを翻弄する。

 そして、アロイスの前に立ちふさがるのは、正義を追い求める麻薬取締局捜査官フェリクス。

 アロイスはドラッグビジネスの中で平穏を得るため成り上がり、フェリクスはそれを追い続ける。

「なんとしても平穏を勝ち取ってやる!」

今回紹介した作品を読んでいる最中に思い浮かんだ作品とか

今回紹介させていただいた悪人が登場する小説家になろう作品ですが、それぞれの作品を読んでいる最中、そして紹介動画を作っている最中に頭に浮かんだ別の作品やコンテンツがいくつかあります。

 

これは私が個人的に頭の中で勝手に結び付けている作品同士のつながりでありますので、そこのところはご理解願います。5つの作品すべて対になるように思い浮かんだというわけではありませんが、思い浮かんだいくつかの作品を紹介していきましょう。

薔薇の名前

原作がベストセラーでウンベルト・エーコといえば海外の小説をほとんど読まない私でも聞いたことがある有名な著者です。私が見たのは映画版ですが、こちらの【薔薇の名前】はとある修道院で起こった事件とその謎をショーン・コネリー演じるベテランの修道士(元異端審問官)とその弟子が解き明かし解決する宗教ミステリー。

 

もしかするとこういったジャンルに詳しい方からするともっと正しい名前のジャンル分けがあるのかもしれませんが、私自身は詳しくないのであしからず。とはいえ宗教がベースにあり、その修道院が舞台となっていたりと今回紹介したなろう作品である【お前が神を殺したいなら、とあなたは言った】と色々と通ずる部分が個人的にはあると思い浮かんだ作品です。

 

そして紹介した【おまかみ】も硬派な宗教に関する話が作品のなかで展開されるですよね。フィクションではあるんですが、作品内に出てくる聖書の一説、その一説に対しての解釈の問答をがっつりやっている話があったりしてかなりハイカロリーだと思います。

 

加えて【おまかみ】には【ボニサグス派】という一派が登場します。「厳密にいうと違う!」と怒られてしまうかもしれませんが、ざっくりいうとキリスト教の【カトリック】と【プロテスタント】みたいな感じに元は1つの宗教ではありますがそのなかで枝分かれし、思想や目指すものが細かい部分で異なる派閥が生まれる。そういういくつかある一派として【おまかみ】の【ボニサグス派】は登場します。

 

【ボサニグス派】は一言でいうと学術的な側面で理論的に自分たちの宗教に対してアプローチしたり論文を書いたりする研究者みたいな人達が集まる一派となっています。彼らは過去の同志たちが積み上げてきた研究、本や論文を重んじ、そのレイア―に自分たちも加わるため日々、努力を惜しみません。それはたとえ自身が炎に焼かれ死ぬことになろうと、最後までブレることはない。めちゃくちゃカッコいい集団です。

 

まさに【薔薇の名前】のラストシーン、映画を見たのはだいぶ前なので朧気な記憶ですが、炎に包まれる修道院とそのなかに設けられている図書館、その中で燃える重要な本や資料をショーンコネリー演じる修道士が体を張って救い出すシーンがあったと思います。その修道士もまたそれらの本を宝と同等に考えているかのようなシーンだったと記憶しています。(違ったていたらすいません)そんなわけで【おまかみ】と【薔薇の名前】個人的に色々と通ずる部分があったという話でした。

この小説に登場する芸術作品、文学、化学、歴史に関する記述は、全て現実のものである。

 ※ダン・ブラウンのラングドンシリーズの冒頭にいつもある文言

 

あとは【ダヴィンチコード】とかで有名なダン・ブラウンの小説が好きな人にも刺さりそうな感じですかね。【おまかみ】はあくまでフィクションであり、登場する宗教や聖書は全て架空の設定です。しかし一方で、おそらく作中で描かれていることのいくつかは実際のキリスト教や史実を参考に描かれているものではないかなと読んでいて感じました。どのあたりが実際の史実的な部分なのか分からないのは個人的に悔しさやもったいなさを感じます。まあだからといってその悔しさをバネにして今から世界史を一から学びなおそうみたいなことにはならない怠惰な人間が私であります。

 

もしかするとキリスト教やそのほか様々な宗教の歴史、世界史の教養が深い人であれば、そのあたりも理解できてさらに楽しめる作品になっているのではとも思います。そういう側面で考えてみると私が楽しめた【おまかみ】はほんの一部分、その魅力の一部に触れることができただけかもしれませんね。…いやはや誰か早く教養をチップとかで脳に直接インプットできる技術を開発してはくれまいか。

ベアゲルター

こちらは【外道猟兵ミケーラ・リンク】を読んでいた時に思い浮かんだ作品ですね。【無限の住人】で有名な沙村先生の漫画です。こちらの作品のメインキャラクターにミケーラの境遇と似ているトレーネ(2巻表紙の人物)という女性が出てくるんですよね。

 

彼女も左目が無く片手片足が切断され(作中では強力な義手義足装着状態)、人間を生む奴隷のような扱いを受けていた過去を持つ強烈なキャラクターです。このトレーネが自身をそんな目に合わせた連中(とある企業)に復讐していくのがベアゲルターの1つのメインストーリーですね。

 

個人的に沙村先生の描く強かな女性がかなり好きで、この【ベアゲルター】はそんな強くて怖い、だけど魅力的な女性たちが沢山登場する作品となっています。

木屋町daruma

こちらの映画は実はまだ私自身見たことが無いんですが、ミケーラを読んでいて思い出した作品です。なんかの映画の予告で見て記憶に残っていた感じですね。

 

予告を見た感じ、四肢を失ったヤクザが登場する作品のようですね。

 

そのヤクザは債権者の家に放り込まれ、嫌がらせの限りを尽くして債権者とその家族から金をとりたてる。ようは借金取りですかね。そんな冒頭で始まる物語のようですが、どうやらそれだけの話ではない様子。

 

なんか遠藤憲一さん演じるヤクザとその付き人?のバディものっぽい感じもする、日本版最強の二人感がありますね。最強の文字が最狂かもしれませんが。

 

私自身気になっていましたが忘れていた作品、今回ミケーラの物語を読んでいて思い出せて良かったと思います。アマプラとかにあったら時間があるときに見てみよう…(また忘れそう)

 

というわけで以上です。

 

紹介した小説家になろう作品とセットで見てみると、その作品のテーマに対して奥行きが生まれるかもしれませんね。

是非、気になった作品があればチェックしてみてください。

 

それではまた次回。