趣向たれ流し。

コンテンツの感想置き場

最強の座を求め、10人の強者が館に集う【小説家になろう】作品紹介

なろう作品紹介動画

youtu.be

どうもみなさん。

今回は珍しいいジャンルの組み合わせのおすすめ小説家になろう作品を動画にて紹介させていただきました。具体的な紹介は動画でさせていただいているので是非、動画からご覧いただければと思います。

紹介作品

アウトキャスト―密室武術会殺人事件― 著:留龍隆 様

作品ページ▶https://ncode.syosetu.com/n4153gc/

『最強の座に興味のある御方、ぜひ参られたし』
 こんな招待状が届いたという女友達の武術家・憂原兎卯子に連れられて、青年・木守は孤島の館に出かけた。そこにいたのは表の世界の達人から裏の世界の兇人まで、兎卯子を合わせて十人の武術家たち。
 さて、頂点を決める戦いは明日から行われるというので彼らとのんびり過ごしていたところ……なんと殺人事件が発生! 犯人は一体誰なのか? というかこれは本当に殺人事件なのか? 気の早い奴同士が盛り上がってコッソリ死合しちゃったとかじゃないの? ……様々な疑惑と暗雲立ち込める館の中で、彼らの腕(推理力含む)が試される。
 ――密室殺人風バトルアクション、開幕! 

 ※上記あらすじは小説家になろう作品ページより引用

 ボディステッチは自傷行為か否か

動画の紹介内容をご覧いただいた方はわかると思いますが、アウトキャストの主人公である憂原兎卯子は生まれつき全盲。彼女の閉じられた瞼にはボディステッチが施されている。エッジのきいたキャラクターです。

 

ボディステッチというのは人間の皮膚に糸を通して模様やキャラクターなどの刺繍を施すことを指します。ほか作品でいうと東京グールに登場する鈴屋什造が創作物に登場するボディステッチをしているキャラクターとして思い浮かびます。ただ、東京グールを読んだときにはボディステッチという名称は紹介されていなかった気がします。そのため今回のアウトキャストでボディステッチという名称は初めて認識しました。 

 そして、このボディステッチをグーグルで検索してみると目に入ってくるのが自傷行為というワード。検索結果の場合、ボディステッチと自傷行為を結び付けた内容のサイトや記事が現在は目立っている状況でした。

 

ボディステッチは自傷行為なのか?

 

個人的な印象だと、ピアスやタトゥーなどのファッションの派生なのではないのかなと今のところは思っています。というのも少し話はそれますが、私は一時期V系の音楽にハマっていた時期があり、当時好きだったV系のアーティストは頬に安全ピンをつけていました。もちろん、ちゃんと肌に針を通してある状態で。

 

それを見たときに痛々しいと思いながらも、カッコよさと憧れを抱いた私がいたのは事実です。ボディステッチというものを目にしたとき、知ったとき、同じようにカッコいいと、頬にピアスを目にしたときと同じような憧憬を抱いたのは間違いありません。ちなみに真似をしようと試みたこともありましたが、私は痛みに対する恐怖心のほうが強く、ピアスも安全ピンもいまだに経験がありません。

 

ピアスやタトゥーも一番最初にやり始めた人はもしかすると異様な行為として周囲の人間に受け止められていたかもしれません。ボディステッチも、もう少し時がたてばピアスやタトゥーと同じような感覚で受け入れられるのではないかなと思います。

 

タトゥーなんかは未だに強い偏見も残っている部分もありますよね。それを考えるとボディステッチとかなり近い存在なのではないのかなとも思います。

 

ここまでのことを踏まえてアウトキャストの主人公のことを考えてみると、第一印象は彼女の瞼に施されているボディステッチもファッションてきなものだと捉えていましたが、違った見方もできます。ちなみに憂原兎卯子自身は作品のなかで表面上はファッションてきに施してあるものだと明言していた気がします。

 

しかし、もう少し深く考えてみると彼女は生まれつき全盲、目が見えない女性です。目が見えないということは目を使えないということ。痛みなどは感じると思いますが、眼球本来の機能は無いわけです。もしかすると過去には、その事に関してあきらめや怒りがあったのかもしれません。※彼女の過去について描写はほとんどありませんから、これは勝手な妄想です。

 

そういったあきらめや怒りの感情の行き先としてボディステッチを選んだ可能性はあるのではないかと思います。彼女の名と無理やりつなげてみるならば、まさにその負の感情の憂さを晴らす方法です。この動機ありきで考えていると憂原兎卯子のボディステッチは自傷行為てきともいえる。キャラクターに奥行きが生まれた瞬間です。

 

まあ、途中から妄想なんですけどね。

 

さて今回はこのあたりにしておきます。

また次回。