どうも皆さん。
今回は久しぶりに作品紹介動画をyoutubeに投稿したので、そのお知らせとちょっとした雑記です。
さて今回紹介させていただいた作品は小説家になろうに投稿されている
大預言者は前世から逃げる
～三周目は公爵令嬢に転生したから、バラ色ライフを送りたい～
著：寿 利真 様
作品ページ▶https://ncode.syosetu.com/n5483eq/
グラディス・ラングレー公爵令嬢の人生は三周目。
一周目は日本の女子大生。超体育会系一家で空手の有力選手。可愛いものや服が大好きなのに、ままならないまま、落雷で死亡……と思ったら、剣と魔法のファンタジー世界に転生。
今度こそ好きなことをして自由に生きよう、との決意も虚しく、大預言者に抜擢！ 権力はあるものの、生涯独身の掟。またもや喪女決定。素敵な恋どころか、子供も持てず……。せめて子供に関わりたいと、かつて学生生活を満喫した学園に舞い戻り、大預言者の傍ら、教職に就くことに。将来国家の要職に就く学生を、次々と育て上げる。馬車に轢かれて死亡後、三周目の人生は公爵令嬢、大当たり！！
でも、二周目と同じ場所に転生してるし、周りが知り合いばかりだし、あれから10年しかたってない？ そして父親は教え子、母親はまさかの！？元大預言者とバレたら、また生涯独り身人生、何としても隠し通さなければ！
でも、転生した以上、新しい人生を楽しく生きたい。最大の難関は、5年後に迫る学園入学。教師陣はかつての同僚や教え子ばかり。でも、きっちり隠し通してグラディス・ラングレーの公爵令嬢ライフを満喫してやります！！
※あらすじは作品ページより引用
かれこれ最初に読んだのは半年以上も前なのですが、久しぶりに頭から読み直したということもあり紹介させていただきました。
もともと紹介しようかなと思っていましたが、もう少し投稿（作品）の更新が溜まって読み直す時期になってからにしようということで、少し温めていた作品です。
どんな作品なのかは動画を見ていただければと思います。
さてここからは動画の内容とそして、実際に読んで頂いた方、あるいは読んだことのある方向けの内容を書いていきます。若干のﾈﾀﾊﾞﾚもあるので注意してください。
まずは動画内でもお伝えしていますが、この作品の主人公は転生を三度繰り返します。私がこれまで読んできたなろう作品にも転生を何度も繰り返すといった話はあるにはあったのですが、その設定を上手く活かしている作品というと、この作品が思い浮かびますかね。
とくに主人公の三度目の人生、グラディスと成ってからの閑話というか幕間のものがたりというか、まあ今回は幕間という表現に統一しますが、その幕間の物語の部分でこの設定が活かされていると感じます。読んでいて「あぁ～これは良いものだ」とまるで温泉につかって最初に抱く一服のような感覚を味合うことができました。この感覚を是非、多くの人にも味わってほしいので興味のある方は是非、この作品を読んでみてください。
こいつは何を言っているんだ？思われる方もいるかもしれませんが、この紹介している大預言者（ｒｙという作品を読んでいただければ、分かっていただける方もいるのではないのかなと思います。
しかし今日日（ｒｙとかいうネット表現は通じるんでしょうか…？
まあそれはそれとして。
あとは、この物語の主軸となる話の展開がわりとシリアス＆ファンタジーで私好みでした。どちらかといえば私は結構シリアス成分多めの作品が好きなので、どうしても好きな作品の趣向が偏りがち。この作品は一見、少女漫画のような雰囲気を持っていて、そんな普段の私が興味を持つ題材ではない…はずだったのですが、たまたま読んでみたところ続きが気になって一気読みしてしまうという、いい意味で予想を裏切られる結果となりました。
というのもまあ、主人公であるグラディスの目的はお洒落であったり恋愛であったりとすごく明るくハッピーなもので、普段の会話や主人公の生活もそのハッピーな雰囲気がメインなんですよね。しかし、いざこの作品の結末に向けて動き出す大事な話の展開が入ってくると、くるっと反転したかのようにシリアス＆ファンタジーな作品に様変わり。このギャップもあってシリアス展開のワクワク度も何割か増強されていると思います。
一言でいうと【サイドストーリー】が明るくハッピー成分多めで、【メインストーリー】はシリアスという感じですかね。
もちろん主人公の境遇を考えればこのサイドストーリーこそ【主人公】グラディスの求めている目的そのものなわけですが、彼女の望む通りにはいないよ、という訳ですね。
あと欲をいえば、動画内でもお伝えしている【予言者が恋愛を禁止されている】や二度目の人生で主人公とともに移送された【スラムの子供】など細かい部分の理由やその後の話が無いので、それに対する話も欲しいと思ってしまいました。やっぱりちょっと気になる内容なので説得力のあるエピソードがあればよかったなあと。ただまあ、これは今回動画を作るにあたって紹介したあらすじ部分は特に読み込んでいるので気になってしまっただけで、普通に読む分には気にならないのかもしれません。
これ以上続けるとミザリーのアニーになってしまいますね。
ですが初めてこの作品を読んで、続きが気になり、主人公のグラディスが自分の悲願を果たそうと困難に立ち向かっていくお話は私自身とても楽しめました。
気になった方は是非読んでみてください。
