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【なろう感想】無双系男の娘!?世界で9番目に強い主人公が学園に潜入するバトルファンタジー

【この世界で9番目ぐらいな俺、異世界人の監視役に駆り出されました】

この世界で9番目ぐらいな俺、異世界人の監視役に駆り出されました (角川スニーカー文庫)

この世界で9番目ぐらいな俺、異世界人の監視役に駆り出されました (角川スニーカー文庫)

あらすじ

『災厄の数字(ナンバーズ)』
それは人類を含めあらゆる種族、魔王すらも恐れる一騎当千の人間9人が成す最凶の組織である。

主人公、クレス・アリシアは齢15歳ながらそんな『災厄の数字』の1人。
ある日のこと、クレスはボスから特殊任務を科せられる。
それは魔法学園の生徒に紛れ、王国に召喚された勇者を監視しろというもの。

意気込んで隠密に励むものの、その実力差を隠せるはずもなく、学園では一気に有名に。
監視対象である勇者たち、はたや王族貴族からも気に入られる始末。

これは最凶の魔法使いでありながら、良いように勘違いされてばかりの男の話である

 

小説家になろう投稿版【この世界で9番目ぐらいな俺、異世界人の監視役に駆り出されました】より引用

感想

投稿分読み終えたので、簡単な感想を書きます。

 

タイトルからも分かる通り俺TUEEE系の作品でが、もうその設定は飽きたよと思う方でも楽しめる作品なのではないかなと思います。というのも私自身、多くのなろう作品を読んでいるので、単純な俺TUEEE系の設定だけだと読むのを途中でやめてしまうこともあるんですよね。しかし、こちらの作品はそんな私でも投稿分一気に読むことができたので、なろう作品でそういったマンネリ化に陥っている方も楽しめるかと思います。

 

厄災の数字」と呼ばれる組織の一員である【主人公】のクレスですが、日本から召喚された勇者を監視するために学園に潜入することになります。

 

潜入する訳ですから、あまり目立つことは避けたいという思惑がある主人公ですが、入学試験から元高ランク冒険者の試験官を圧倒してしまい、目的に反して悪目立ちしてしまいます。このあたりは良くも悪くもなろうの中ではよくみる展開です。

 

かなり強い設定の主人公ですが、話が進むにつれて主人公に迫る実力を持つ他国の「剣聖」や「過去に召喚された勇者」といったキャラクターなども登場してきており、このあたりが個人的に結構熱い展開だと感じています。とはいっても主人公の所属「厄災の数字」のメンバーの強さは頭一つ抜けているですけどね…(笑)

 

 

登場する勢力が多い?

勢力が多く登場する作品は結構あると思いますが、単なるかませ犬ですぐに退場したりしてしまうことが全体的にみてなろう作品では多い印象です。

 

一方でこちらの作品はしっかりと設定がされ、話に深く関わる勢力が複数あるので、展開が気になり飽きがこなかったです。

  • 厄災の数字(ナンバーズ)
  • 召喚勇者
  • 巻き込まれた召喚者
  • 元日本人の転生スライム(魔族の幹部)
  • 過去に召喚された勇者
  • 他国の「剣聖」「戦姫」といった強者
 

自分が確認したものでもこれぐらいあり、さらに場合によっては、個別に短編があるので、単なる踏台のかませではくストーリーの中で重要な役割があるように思えます。過去に召喚された勇者は複数人登場してきており、まだ目的がはっきりとは分かりません。裏で何やら暗躍しているようですが、過去勇者の一人が主人公と対立するようなシーンもあるので、この辺が今後どのように展開されていくのか楽しみです。

 

主人公は男の娘!

主人公の容姿はかなり中性的のようで、同じ組織の上位のナンバーズに女装させられたり、学園の同級生にもしばしばその容姿をいじられています。主人公が欠伸をしただけなのに「おい!エロく喘ぐなよ。」といったいじりが唐突にぶっ込まれた時は、思わず笑ってしまいました(笑)

 

厄災の数字(ナンバーズ)の中には変装を得意とするメンバーもおり、基本的に可愛い女の子の格好をしている(本体はおっさん)など、もしかしたら作家さんは男の娘というジャンル、概念に通じている、もしくはそれが好みなのかもしれませんね。

 

書籍化済み!

この世界で9番目ぐらいな俺、異世界人の監視役に駆り出されました (角川スニーカー文庫)

この世界で9番目ぐらいな俺、異世界人の監視役に駆り出されました (角川スニーカー文庫)

 

 

4月1日に書籍版も発売開始しているので、人気次第ではコミカライズなどもあるかもしれません。書籍版は大幅に加筆してあるそうなので、購入する価値は十分にあるかと思います。さらに挿絵の絵師さんの絵柄がかなり可愛い感じなので、もしかしたら今後、主人公の女装姿挿絵も見れてしまうかもしれませんね(笑)