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【Another2001】7年ぶりの続編を読み終えての感想とか謎とか

Another 2001 Another (角川書店単行本)

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Another 2001 Another (角川書店単行本) | 綾辻 行人 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon

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どうもみなさん。

 

綾辻行人先生の【Another2001】を読み終えたので感想などもろもろここに残しておきます。できるだけ話の根幹については触れないようにしていきますが、完全にネタバレ無しではありません。

 

その部分だけご理解したうえで続きをご覧いただければと思います。

 

Anotherシリーズ紹介動画


最高の恐怖を味わえる【作品紹介】【Another】【Another2001】【AnotherEpisodeS】

 

Anotherシリーズについて全く知らない、はじめて知ったという方も当然いるかと思います。簡単にではありますが前作、そしてアナザーシリーズとはどういう雰囲気の作品なのか紹介した動画をYOUTUBEに投稿しているので興味のある方は是非ご覧ください。

 

 

そして久しぶりにこの文言を書く気がしますが、紹介動画の内容が気に入りましたらチャンネル登録と高評価をよろしくお願いしますm(__)m

 

前作から三年後

【Another2001】は前作の【Another】【AnotherEpisodeS】から三年後の夜見山北中学校3年3組が舞台となっていました。

 

前作の主人公である榊原恒一見崎鳴は中学を卒業して高校三年生というわけですね。彼らを含め前作の関係者も2001では登場するので、そこも大いに楽しめる部分だと思います。

そして【2001】の主人公は、なんと…【AnotherEpisodeS】に登場していた比良塚想くん。

 

まあ、ここは事前に情報がでていたんですが(笑)

 

しかし実際に読んでみると「あの時の少年が主人公かぁ」と驚きを含んだ感慨深さがありました。

 

想くんは【EpisodeS】の事件を経験しているためか、かなり落ち着いている雰囲気でした。しかしその特殊な経験が彼の強さであり弱さとなってしまっているのが今作の物語中では多々ありました。

 

【2001】は前作に比べて序盤の展開はゆるやかで、じっくりと不気味な空気をひたすらに送り続けられているように読んでいて感じましたね。そして、後半に怒涛の展開!かなり分厚い作品ですが後半は一気読みしてしまいました。

 

前作同様例のアレが始まってしまってからは目を背けたくなるような描写の連続、そして散りばめられた謎、紹介動画でもお伝えしていましたがホラーにあるドキドキ感ミステリーのワクワクが絶妙に調和しているのは今作でも健在でした。

 

前作の【Another】を読んだことのある人はもちろん、今回の記事、あるいは紹介動画をみて興味を持った方は是非、実際に作品を手に取っていただけたらと思います。

 

【Anotherシリーズ】の7年ぶりの続編、間違いなく楽しめます!

 

前作との共通点 

ちょっしたことですが、このアナザーシリーズの物語のはじまりは思春期の少年少女にある淡いボーイミーツガールというか恋模様が描かれていますよね。そこで「微笑ましいなぁ」なんて思っていると、なんとそれが原因で例のアレが始まってしまう…

 

いや分かりますよ。

 

中学3年生なんて一番多感な時期ですから衝動にかられてしまうのは分かるのですが…

 

序盤を読んでいて「何故このタイミングなんだぁ…」「あちゃー」っと一体どの立場目線なのかわかりませんが見守る事しかできない読者として非常にどきまぎさせてもらいました。

 

この思春期特有の関係性が物語がどのように展開していくのか予想不可能にしてくれるので、面白い部分ではあるんですけどね(笑)

作品の中に登場する作品

薔薇の名前(字幕版)

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  • 発売日: 2015/03/15
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【Anotherシリーズ】では主人公が作中で映画や小説を手に取ったり、実際に読んだりしている描写が何度かでてきます。こちらも前作との共通点ですが、これらは現実にもある作品なんですよね。

 

前作【Another】の場合はスティーブン・キングの作品がいくつか登場していました。今作でもいくつか実際に存在する作品が登場しています。【Another】に登場していたキング作品についてはいくつか知っていたものの、【2001】に登場した作品については残念なことにほとんど知らないものばかりでした。

 

ウンベルト・エーコの【薔薇の名前】だけショーン・コネリーが出ている実写映画を見たことあるぐらいでしたね…。薔薇の名前きっかけで日本語翻訳されている原作にも手を出してみようかと思っていた時期はあったのですが…

 

当時の私は挫折してしまい、原作を図書館で借りたもののほとんど読まずに返却してしまった記憶があります。それと今回の気づきが1つありまして。その作品の中に登場する作品が物語のその後の展開を暗示しているのではないかということなんですが、まあおそらくしていますよね…(笑)

 

それはその作品のタイトル自体から読み取れるようになっている気もしますし(【薔薇の名前】や【~~双子】みたいな)、もしかすると作品(【薔薇の名前】等々)の内容自体が意外な繋がりを暗示していたりもするのかも…と思っています。

 

それを考えると【Another2001】内に登場する作品を知らないということに後悔がでてきます。作品の内容を知っていれば【Another2001】を読み進めながら、その意外な繋がりや暗示に気づいて、より作品を楽しめたのではないかなと思うからです。

 

ただまあ、あとからチェックしてみても楽しめることではあると思うので時間があれば【Another2001】の作中に登場した作品をチェックしてみるというのも面白いかもしれません。

次回作

綾辻先生のTwitterをみるに【Anotherシリーズ】は次回で最後の編となるようです。たしか【2001】からさらに3年後が舞台だとか…?

 

構想自体はかなり前からあって、続編を書けるかどうかは今回の【2001】の反響次第と綾辻先生の体調次第ということです。どちらにせよ、すぐに続編がでるということは無さそうですね。

 

個人的には【EpisodeS】の想くんが【2001】の主人公になったように、【2001】に登場した意外な人物が次回作に再び登場したり、あるいは主人公になったりするのではないかなと思っています。

 

すでに読み終えた人には伝わるかと思いますが【2001】に登場した精神科医の先生とその娘さんとかは再登場しそうな感じですよね。めちゃくちゃ謎を残していきましたから(笑)

 

すぐに出るということは無いと思いますが、私も皆さん同様、【Anotherシリーズ】の最後の作品を楽しみに待ちつつ過ごしていこうと思います。

 

それではまた次回。

 

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Another (上) Another (角川文庫)

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