はい!どうもイサカモです!!
今回は最近、一番更新を楽しみにしている【狼は眠らない】を改めて読み直したので、その中で気づいたことを書いていきたいと思います。
読み直したといっても、最初からではなくレカンがシーラに弟子入りする【弟子入り試験】編というなんとも中途半端な部分からになります。何故、読み直しをしたかというと【狼は眠らない】も更新数が300話を超え過去の話をそろそろ振り返っておきたいなと思ったからですね。
そもそも一度楽しんだ作品の内容は結構覚えているもので、二回目というのはやっぱり飽きがきてしまうことが多いわけですが、熱中できる作品に出合った時はそれが起きずに何度も同じ作品を楽しむことがあります。
さて、そんな私を熱中させてくれる素晴らしい作品である【狼は眠らない】を読み直してみたのですが、改めて最初のレカンと比べるとその成長を感じることができました。
シーラが言う「剛剣」に近づいてきているなというのを感じますね!
「あんたの強さは研ぎ澄まされた刃物の強さだね。鋭く尖ったとげの強さだ。近くに踏み込んでくる者は誰でも刺してしまう。仲間と認めたやつ以外はね」
「巌をたたき斬っても刃こぼれしない、そんな剣におなり」
※【狼は眠らない】:金級昇格 10 より引用
「剛剣」の解釈は様々あると思いますが、上記したシーラの台詞からなんとなく言いたいことは理解できますよね。
レカンは 自分を縛るもの=敵
といったふうに敵対するものと仲間との差が二極化しており、危うい状態でした。
このままでは出会う人間がレカンにとっての敵になる割合の方が多くなってしまう、それを心配したシーラがこのようなアドバイスをレカンにしたのではないでしょうか?このアドバイスを受けて以降、レカンの対応が柔らかくなり、その中でシーラとの「剛剣」についての会話を思い出しながら人とのかかわりをしているシーンもありました。とはいっても、レカンはレカン。やるときは徹底的にやります(笑)
柔らかくなるというのは人間として甘くなるということではありませんからね!
最新話を読んでいてもアリオスや迷宮で出会う人々との関わり方1つ1つ細かい部分ではありますが「剛剣」に近づいてきているというのを感じたので、今回はその感じたことを感想として言葉にしてみました。もしかしたら的外れなことを言っているのかもしれませんが、私はそう感じました。
あと、読み直していて気付いたのは【薬神来訪】でスカラベルが訪れる事がシーラがニケの状態でのレカンとの会話で示唆されていたり、【コグルス領主からの依頼】で地竜トロンについての話が【黒穴の向こうに】でレカンが倒していたことにつながっていたりと伏線が繋がってきている部分を発見できました!!
私もさらっと読み直しただけなので、もしかすると気づかずに読み飛ばしてしまった伏線などがほかにもあるかもしれませんね!
それを見つけるのはまたの機会にしたいと思います(笑)
読み直してみて分かりましたが、こういった細かい伏線をしっかりと回収していくので、今後の話の展開次第では、過去の話との意外な繋がりが出てくるかもしれませんね!
私はそれがとても楽しみです!!
そして最後に読み直した中での個人的なベストシーンを一つ紹介させていただきます。
エダ:「あたい、レカンと一緒にいたい。ニケさんやシーラさんと一緒にいたい」
レカン:「わかった。なら、オレが守ってやる」
※【狼は眠らない】:ケレス神殿 6_7 より引用
レカンがエダを弟子として認めるシーンですね。
これまでちょこまかと自分に付きまとい、シーラに言われたのでしょうがなくエダに魔法を指導していたレカン。邪魔だと思っていたかもしれませんし、うっとおしい存在だったかもしれません。はっきり言えばレカンにとってエダは興味の対象では無かったのだと思います。
この時、レカンは改めてエダを認識し、そして想像ではありますがエダの辿ってきた道がどんなものだったか思いを馳せます。コングルス行きでの依頼でエダがレカン命を救ったというのが大きなきっかけだとは思います。
ですが、レカンはなんだかんだ言ってここまで自分についてきていたエダを認めていたのではないでしょうか。そういったことを考え、そしてレカンの考えたエダの境遇を読み終えていると、胸の中から込み上げてくるくるものがあります。
私はこの話を読んでいて悲しくもあり嬉しくもあり、いい意味で感情を刺激されました。そんなベストシーンを紹介させていただきまして、今回の更新の締めとさせていただきます。
ありがとうございました!
ではまた、次回の更新で。