用務員さんは勇者じゃありませんので 1 (MFブックス)
俺TUEEEに飽きたという方にお勧め!
部分的学園異世界召喚ですが、主役は用務員さんです。
魔法学園のとある天才少女に、偶然、数十名の生徒・教師ごと召喚されてしまいます。
その際、得られるはずの力をとある生徒にぶんどられてしまった一般人の用務員さん(三年契約延長なし。三流私大卒業後就職に失敗、派遣や契約社員で食いつないできた25歳、用務員二年目、手取り月給12万弱)。
ぶんどられた用務員さんを不憫に思った神様に用務員さんが願ったことは……。
※小説家になろう投稿版のあらすじより引用
チートは主人公にだけ無し!
主人公は勤務している学校の生徒数十名と教師数名と共に異世界に転移していしまいますが、転移の際与えられるはずだった力を同じく転移に巻き込まれた高校生のうちの一人に奪われてしまいます。力は原則として一人一つずつしか与えられない……主人公だけ何の力も得ず、異世界へ転移することになります。
この序盤の事件があるため、いわゆるチートといえる力は主人公にありませんが、転移に巻き込まれた人々は異世界に適した体になっています。そのため主人公の蔵人を含めた全員が元の身体よりも身体能力が向上しています。この【異世界に適応した体】というのがトップアスリート並の身体能力を発揮するので、これが唯一、蔵人に与えられた能力といえますかね。
ただし、その身体能力も異世界の住人からすれば珍しいほどの力ではありません。いわゆる冒険者(異世界の住人)をやっているような人々は全員、【異世界に適応した体】と同等、あるいはそれ以上の身体能力を発揮します…(笑)
主人公は違う場所に転移を願い、一人、無人の雪山へ
転移の際に力を与えてくれた地球の元管理者は主人公を不憫に思い、願いを聞き届け主人公を雪山に転移させます。主人公の蔵人はとにかく自分の力を奪ったような人間と同じ場所に転移することだけは嫌だと願い、それを地球の管理者改め、神様的なサムシングは聞き届けるのです。
しかし、主人公が降り立ったのは異世界の雪山。そこはまさに大自然。人が生きていけるような環境ではありません。物語の最初の章ではこの厳しい雪山でサバイバルする数年間が描かれます。
そのサバイバル生活のなかで主人公の蔵人は【とある生き物】と出会うのです。
雪山で出会った雪豹のような魔獣が主人公の力であり相棒
主人公は雪山で雪豹をさらに大きくしたような魔獣に出会い、いくつかの過程を経てその魔獣の赤子を引き取り育てることになります。異世界から転移してきた人間である主人公と引き取った魔獣の赤子がどのように成長し、共に生きていくのか、それがこの用務員さんの大きな魅力の1つです。
まじで、この一人と一匹の関係性が良いんです!
【書籍版】イラストがマッチしていて作品の魅力を爆増している
書籍版のイラストが好みにぶっ刺さりましたゆえ、私は全巻購入しました!
とくにこの5巻の表紙は最高ですね。
もともとは小説家になろうで投稿を追っていましたが、書籍版のイラストが私の持っているイメージとマッチするものだったので即買いしてしまいました。表紙には成長後の雪白(雪豹のような魔獣)と蔵人、そして作中に登場する【骨人種】と呼ばれる特殊な人種の女性が描かれています。
書籍版の一巻には赤子の雪白のイラストもあるので、これだけでも購入する価値があるかと思います。もふもふです。
書籍版は完結済み
この作品の書籍版は8巻にて完結しています。
小説家になろう投稿版の方は引き続き投稿し、話を続けていくようです。投稿版の方はダイジェスト化や消去されるということもなく全て読むことが可能です。個人的に書籍版はイラストのマッチ度がかなり高いのお勧めです!
書籍版には描きおろしのエピソードも付け加えられているので、こちらも購入する理由になると思います。なかには個人的に大好きな【骨人種】の描写が付け加えられたりもしていて、最高に最高で最高でしたね。
さて、今回はこの辺にしておきましょう。
面白い作品なので、興味を持った方は是非、実際に楽しんでみてください。
コミカライズ版【用務員さん】紹介記事
用務員さん紹介動画記事
用務員さんに登場する【骨人種】紹介記事